【EV車・PHEV車は必須】EVコンセントとは?

2023.03.01

こんにちは。
長崎県佐世保市にて電気工事を承っております、松風電設の松下和幸です。

増えてきましたねEV車。
住んでいる地域ではまだ少ないですが、徐々にEVコンセントの設置注文が入るようになりました。

経済産業省は2023年も引き続き、EV車を中心とした車両の購入に対して、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)を交付する予定です。
何と中古車(2020年2月22日以降に新車登録したEV車)でも補助金の対象に入っているので、太っ腹ですね。
これからも、EV車・PHEV車の普及を後押しする姿勢は変わらないようです。

日本のみならず、世界中でカーボンニュートラルを目指した車のEVシフトが進行しており、ヨーロッパではすでに普及率20%を更新した国も多くあります。

このEV車・PHEV車を購入する予定なら、ご自宅に取付けていただきたいのがEVコンセントです。
もちろん取付けが法律で決まっているわけではありませんが、取付けたほうがメリットが大きく、快適に運転できるでしょう。
充電スポットでの充電よりも、ぐっとお得になる可能性が高いです。

今回はこのEVコンセントとは何かについて、ご紹介したいと思います。
取付けを迷っておりましたら、ぜひ参考にしてみてください。

■EVコンセントとは

EVコンセントは、電気を動力とするEV車、充電が可能なハイブリッド車「PHEV車」の充電を行えるコンセントです。
普通のお家にあるコンセントとは違い、電流・電圧が大きく、その電力を取り扱う上で安全に充電ができるよう設計されています。そのため、コンセントを取付けるには専用の配線を通すなどの工事が必要になります。
コンセントには100Vと200Vの2つがありますが、一般的には200Vの設置が行われており、100Vのコンセントは出力に物足りなさがあることから、設置されるお客様はあまり見かけません。2倍近く充電量が違うため、同じ時間をかけても片方は充電満タン、もう片方は半分だけ、となるからです。
基本として設置場所は車とケーブルをつなげられる距離、ケーブルの5~7.5m以内で、使い勝手から地面から1m以上の位置になるでしょう。

政府は2035年までに、乗用車新車販売を電気自動車100%にするという目標を掲げているため、いずれにしても今後どの家庭でも取付けられるようになる可能性が高いです。

EVコンセントにはさまざまなものがありますが、形態としては以下のものが代表的です。

・コンセントタイプ

上の写真にある最もシンプルなEVコンセントです。
車載ケーブルを使って充電するため、ケーブルを使用しないときは片付けてすっきりさせられるでしょう。
本体費用・設置費用もリーズナブルです。
盗電を防ぐカバー付きのものもあります。

・壁面取付けタイプ

車載ケーブルを必要とせず、ケーブルがついているのでそのまま差し込める製品が多いです。
カーポートの支柱や門柱、外壁に取付けられるタイプです。
高いアンペア数に対応し、コンセントタイプよりも効率よく充電できる製品もあります。

・スタンドタイプ

EVコンセントが独立したタイプです。
産業用として、高速道路のSAや街中の充電エリアに設置されていることがほとんどです。
家庭用には機能門柱と一体化したものもあります。
ケーブルがついている製品と、車載ケーブルを必要とする製品があります。

・V2H

EVコンセントの機能も持ちますが、車に貯めた電力をお家で使うことができるシステムを搭載しています。
200Vのコンセントよりも充電にかかる時間が短く、災害時の停電では車を蓄電池として使えるのが特徴です。
本体費用・設置費用は紹介したなかで一番高いですが、補助金対象のため、実際に見積もるとお得に設置できるかもしれません。

■EVコンセントの設置の流れ

EVコンセントの設置自体は、たいてい半日あれば完了します。
設置を希望されますと、このような流れになるでしょう。

【設置までの流れ】
①相談・問い合わせ
②現地調査の実施
③調査結果を元にご提案とお見積り
④補助金申請(代行もできます)
⑤ご契約
⑥工事
⑦実績報告書提出
⑧補助金交付

これら以外に日取りを決めるなどのやり取りが入るため、完了までにはお客様の都合によって日数がかかるでしょう。
補助金は後日の交付となりますので、その点については注意していただければと存じます。

また、工事についてもコンセントだけを設置するのではなく、EV専用ブレーカーやスイッチの取付けが伴います。

■EVコンセントの注意点

EVコンセントは、どのようなお家でも気軽に取付けができるわけではなく、以下の点には注意が必要です。

・契約電力に注意

基本として、EVコンセントは出力が大きいです。
そのため、電力会社と契約しているアンペア数が低いと、ブレーカーが落ちてしまうでしょう。
一般的な一戸建ての契約アンペア数は40~60Aですが、EV・PHEV車の充電には15~30Aを使用します。
契約しているアンペア数で十分確保できるなら問題ありませんが、エアコンやIHコンロなどの同じく出力の大きい家電をいっしょに使えば、やはりブレーカーが落ちやすいです。

必要な電力があるかどうかは、上記の【設置までの流れ】にある②現地調査で分かるでしょう。
より容量の大きいアンペア数に変更する際は、設置工事に入る前に電力会社との契約を見直し、分電盤の交換などの別の工事が必要になります。

・DIYはNG

EVコンセントは低価格なものだと8~10万円ほどですが、設置費用を含めると高めなので「DIYすれば安上がりなのでは?」と思った方もいるかもしれません。
しかし、電気工事は基本として電気工事士の資格を持っている人でしか行えないものです。
EVコンセントは普通の家電よりも出力が違うため、安易に手を出すと思わぬ事故につながるでしょう。
実績のある電気工事業者に依頼しましょう。

■長崎県でのEVコンセントの設置は松風電設まで!

松風電設では、EV・PHEV車に欠かせないEVコンセント・VH2の設置工事を承っております。
さまざまなコンセントタイプに対応しておりますので、お客様のご要望に合った製品をご提案できます。
電気自動車の購入をお考えでしたら、ぜひお問い合わせください!

工事のご依頼・お問い合わせはコチラ>>

なお、過去に行ってまいりましたEVコンセントの設置工事については、こちらにてご紹介しております。
参考にしていただければ幸いです。

EVコンセントの施工事例>>

■まとめ

こちらの記事をまとめると、このような内容です。

・EVコンセントは、出力の大きいコンセントのため、電気工事士が専用の配線を引くなどの工事が必要
・家庭向けのEVコンセントはコンセントタイプ、壁面取付けタイプ、スタンドタイプのほか、車を蓄電池にできるV2Hがある
・取付け時は、契約電力を見直さなければならないことがある

ぜひご検討くださいませ。

PAGE
TOP